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ブログ「一般道各駅停車の旅」

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2009年 03月 24日

寝台特急「さくら」は、僕らの夢を乗せて・・・

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もう、30年近く前になるんだ。
寝台特急に乗って、初めて本州から出たんだ。
中学生の仲良し三人組が、本州から、親元から、
初めて、出発したんだ。
本日、マイミクさんの日記を見て、
夜行列車に乗って旅を始めた頃が、不意に思い出されたんだ。

「自分達はもう大人なんだから」なんて・・・。
よくも14歳の子供等が勘違いしたものだ。
3人のそれぞれの母親達が、何故ゆえ心配して東京駅までついてきたか、
今となっては、分かるような気がする。
当時は、相当ウザかったけど・・・。

そんな中、ボクとクロサワとエンドーは、寝台特急「さくら」に乗って走り出したんだ。
九州は長崎までの旅へ・・・、まだまだ青い3人が、様々な「初めて」に出遭う旅へ、
「さくら」は、ゆっくりと東京駅を滑るように出て行ったんだ。

初めてのブルートレイン。
列車の中にベッドがある。
列車の中に食堂がある。
キャンピングカーに心躍らせる20年近くも前に、同じ興奮を味わっていたんだね。
やがて、三人がたっぷりとワクワク感を味わった頃、「さくら」は大阪付近にいた。
ボクは3段寝台の真ん中、上にはクロサワが、下にはエンドーが、それぞれの時間を楽しんでいたんだ。
カーテンを閉めると、ほぼ個室空間。
そんな中でボクは、初めて会う遙か遠い西日本の夜景を眺めていたんだ。
とてつもない旅情に、14歳の幼いボクは、趣きを通り越して、寂しさすら感じていたんだ。
夜が更けると共に、得体の知れぬ寂しさと趣きに、言葉を失っていたんだよ。

今思えば、これが旅の始まりだったんだんだね。
この先、この三人は、異国とも呼べる程遠い地で、様々な「初めて」に出遭う。
そして、この三人は、長い人生の旅路で、様々な「初めて」に出遭う。
時に慰め合い、時に認め合い、時に否定し合いながら、たくさんの出遭いを共有することになる。

寝台特急「さくら」は、僕らの夢を乗せて、遙か遠くへ向かう。
夜の静寂を切り裂きながら・・・。
とてつもない趣きを撒き散らせながら・・・。
そしてボク達が、こうして存在している間は、寝台特急「さくら」は走り続ける。
まだまだ、様々な「初めて」に出遭う為に・・・。


Takuma@一般道各駅停車の旅


追伸:PCも私の体調も、おかげさまで完治したようです。
    ご心配おかけしました。









by ichikakutabi | 2009-03-24 00:22 | 柄にもなく・・・ | Comments(6)
Commented by イッチ at 2009-03-24 08:23 x
中学生で寝台特急なんて贅沢だったんだね。

私の頃は鹿児島に行くのも夜行急行、
硬い座席に30時間以上座っていました。

その後急行「十和田」や「利尻」の寝台に乗りました。
あの頃は急行でも食堂車があったんですよね。
Commented by Hide at 2009-03-24 12:43 x
通勤の京王線の特急も寝大特急ですね!
Commented by ichikakutabi at 2009-03-24 20:52
イッチ師匠

30時間も!!
まさに、大変な時代だったのですね!
そのうち、電車で行く事自体が凄いとされる時代が来るのでしょうね!
Commented by ichikakutabi at 2009-03-25 00:57
Hideさん

京王線の特急ってビジネスホテルじゃないの?爆
超ロングなベッド付き!(^_^)v
Commented by hakatakko at 2009-03-25 07:37 x
私も小4の初めての一人旅で「あかつき」に乗って
大阪の親戚の家から自宅まで戻りました
あれが今のキャンピングカーライフにつながるのかと思うと
不思議な気持ちですね
Commented by ichikakutabi at 2009-03-25 20:43
hakatakkoさん

小4で寝台列車に独りとは、凄いですね~。
わたしなんか、せいぜい葛飾から埼玉県川越の親戚の家までがやっとだったのに。


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