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ブログ「一般道各駅停車の旅」

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2016年 03月 14日

3/11を乗り越えて

3/11を乗り越えて_f0040493_18295776.jpg遅ればせながら、3/11で震災から5年が経過いたしましたね。
被災者におかれましては、改めましてお悔やみ申し上げます。
テレビでは沢山の震災関連の特番が組まれました。
そこで見ていて感じた事を記しておこうと思いまして・・・。

震災を経験した若者にスポットをあてた番組で、若者たちが各々の夢を語っていました。
 ・家が崩壊してしまった人に、早く家を作ってあげたいと言って大工を志す者。
 ・消防士に救助された経験から地元の消防士になった者。
 ・子供たちの防災意識を高めるために子供向けの防災教育をするNPOを立ち上げた者。
 ・風評被害に遭っている農家を救うべく食品管理の会社に就職した者。
 ・スポーツで被災地を元気にしたくて実業団に入った者。
中でも感動して私の涙腺が緩ませたのが、
 ・震災で辛い思いをしたが、世界中にはもっと辛い思いをしている国があることを知り
  開発途上国に行ってODA活動をしたいと言った者。
あれだけ辛い経験をしておきながら、まだ他人を思いやれる若者って・・・。

そういえば、自分の甥や姪を含めて、最近の若者は本当にしっかりしていると感じます。
会社で採用面接官をしても、最近の若者は本当にしっかりとしたビジョンを持っています。
自分の18歳とかの頃なんて、何も考えてなかったし、何も知らなかった。
大学だって、働きたくなかったから行ったんです。
本当に恥ずかしい限りです。
この違いはなんだろう、なんて考えてしまいました。
そこで一つ自分なりに仮説が浮かびました。

辛い経験や苦しい体験は人を成長させる。

戦争、そして敗戦。
僕らの両親世代は、親を戦争で失い、焼け野原で飢えに耐え忍んで生きてきました。
そんな苦しい生活の中で、忍耐力や道徳といったものを当たり前のように身に付けたと思います。
それに比べて我々戦後生まれの世代は、戦争も飢餓もなくバブル崩壊まで平和三昧でした。
物欲に憑りつかれたり、気に入らないと学校で暴れたり、20歳を越えても選挙に行かなかったり、
ゆとり教育に守られた世代なんて「ダサイ」「別に」を合言葉に無気力を決め込む始末・・・。
給食代を払わない親が出現して、人が死ぬところを見たかったという殺人が起きて、
この国の行く末を心配した時期がありました。
でも、バブルを知らない世代が育ち、弱った日本しか知らない人が成人し、
その挙句に震災で生死の境目を目の当たりにした。
最悪の自然災害が2011年3月11日15時46分に発生した。
これ自体は本当に苦しく、悲しく、凄惨な災害でありました。
でも、こんな災害を跳ね返して何かを得た人たちがいました。
それは若者も例外ではありませんでした。

金持ちや贅沢を望む者や、人の痛みを分からない者が減ったような気がします。
金よりも社会貢献、車は走れば何でもいい、他人と助け合って、将来のビジョンを持って・・・。
そんな若者が増えた気がします。
そんな人として大切なモノや価値観の復権。
それが平和や豊かさではなくて、戦争とか自然災害という悲しい出来事でしか得られないのでしょうか。
そうだとすれば、とても皮肉な事に思えます。
せめて、今後起きる不幸は成長の糧として乗り越えていきましょうか。
被災者の方々に教えて頂いた通り・・・。


Takuma@一般道各駅停車の旅











by ichikakutabi | 2016-03-14 00:01 | 柄にもなく・・・ | Comments(0)


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